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前回は、映画の1シーンのような?
ふうちゃんとの恋の始まりを書いた。

今日は、早くも、
その結末を書いてしまう。

いや、実際の恋の終わりも
とても、早く訪れたのだが。

この記事の続きだよん。
http://spfac.blog129.fc2.com/blog-entry-270.html


カバンをどさっと落としながら、
お互いの想いを
確かめ合ったその日。

言葉ではなく、身体で、
気持ちが通じ合ったと実感し、
やっと一息ついたぐらいのとき。

ふうちゃんは、
ぼくの身体に手を回しながら、
上目使いで見上げるようにして
甘えるように、ぼくに、お願いをした。

「体育祭のときは、一緒にいてね。」

この日から、だいたい、一ヶ月後に、
高校の体育祭が開催されることになっていた。

このとき、基本的に無我夢中で
未来のことなど考えてなかったぼくは、
ちょっと意外な言葉に面食らいながらも、
とても嬉しい気持ちで
彼女を見詰めていると、

「体育祭の夜は、好きな人と過ごすのが夢だったの」
と言いながら、ぼくに寄りかかってきた。

女の子に甘えられながら、
何かをお願いされたことって、
ぼくは、今でもあんまりないのだけれど、
今思えば、この時は、もしかすると、
初めての経験だったかも(笑)

でも、冗談好きのぼくは、

「一ヶ月ももたなかったりして~」

などと言ってしまった。

すると、ふうちゃんは、
本当に泣き出してしまった。

そんなことになるとは思わなかったぼくは、
何が何でも、ふうちゃんを幸せにしようなんて、
若気の至り状態で、彼女を強く抱きしめちゃったのであった。

それから2週間ほど、
ぼくらは、幸せなときを過ごした。

両想いってのは、こういうことなのだ、と実感してた。

だけど、それが思い過ごしだったことは、
今のぼくなら、よくわかる。

一言で言えば、
ぼくは、ふうちゃんには、
物足りない男だった

ということだ。

まあ、それはおいといて、話をすすめると。


ある日、ふうちゃんは、相談があるの、と
言いながら、ぼくに、こんな話をした。

「今度の甲子園の予選、
 盛岡の県営球場であるんだけど、
 元彼と会って来ていい?」

ふうちゃんは、
浪人生活を盛岡で過ごした。

そこの予備校で、
元彼と知り合いになり、
付き合っていたらしい。

元彼は、盛岡の高校に進み、
ふうちゃんは、ぼくと同じ高校に入ってきたわけだ。

別々な高校に進学した結果、
2人は別れたのだろう。

そして、たまたま甲子園予選で、
元彼の高校との対戦になったため、
会うことになったのだろうと思った。

ふうちゃんとの交際については、
絶対的な自信があったぼくは、

元の彼に会うぐらい、
どってことないよ、

と思っていたし、
男が、それぐらいの器がなかったら、
カッコ悪い、と思っていたので、

「もちろんいいよ、楽しんでらっしゃい。」

などと、
気の利いたような、
わかったふりをしたような返事をした。

いや心底、そう思って、
そういう返事をしたと思う。

どうせ会うなら、楽しんだ方がいい。
ぼくは少しだけ、我慢して、
ふうちゃんの帰りを待ってれば済むことだから。

そう思ったこと、よく覚えてる。

それに、ふうちゃん自身も、
浮気心があるのなら、
ぼくに内緒で会う事も出来るわけだし、
このようにぼくに言ってるのだから、
全く問題はないと思っていた。

なんせ、もうすぐ始まる体育祭は、
一緒に過ごす約束をしているのだ。

おかしなことになるわけがない。
(と、そのときのぼくは思った。)

今のぼくなら、
元彼と会いたいと言われたら、
同じように、会ってらっしゃい
楽しんでらっしゃい
とは言うと思うけど、
そこで何かが起こっても
不思議ではないと思う。

信用していないとか
疑っているとか
自信がないとか
そういう話ではなく、
可能性として
何か起こるかも、と思う。

起こるかもしれないし、
起こらないかもしれない。

少し踏み込んで言えば、
何が起こっても不思議ではない。

もしも何かが起こったとしても、
それは、ぼくには、
どうすることも出来ないことだし、
ありのままを受け入れるしかない
と思ってる。

もちろん、起こったことに対して、
責めようなんて気持ちは全然ない。

大泣きしちゃうかもしれないけど、
失恋してしまうかもしれないけれど、
そのありのままが、
もっともベストなのだ、と思うかもしれない。

そして、何も起こらなければ、
これで、ひとつ
何かを乗り越えた気持ちに
なるかもしれない。

ますます、絆が強くなった
と思えるかもしれない。

そもそも、今のぼくなら、
本当に愛しているのなら、
好きな人がどんな心境になろうと
(例え自分から離れていこうとも)
愛し続けちゃうよん!ってのが、
ぼくの在りたい姿だと思ってる。

だが、当時のぼくは、今のぼくではないから、
そんな複雑なことは考えるわけでもなく、
ふうちゃんは、元彼とお茶でも飲んで、
さっと帰ってくるものだと思っていた。

半日だけ我慢すれば、
ふうちゃんは戻ってくるものと思ってた。



さて、当日の野球の試合。

旧制中学からの歴史を持つ
高校同士の伝統の一戦。

もっとも、伝統の一戦なんて思ってたのは、
うちの高校だけで、
相手の高校は何も思ってなかったかも(笑)

結果は0-1で負けてしまった。

結構惜しい試合だったのである。
そして、ぼくは、負けたとき、
一抹の不安を覚えた。

あ、もしかして、ぼくは、
何か大きな間違いをしてしまったのではないか?

直感ってやつですか(笑)


当日は現地解散だったので、
ぼくは電車で帰ってきた。

ふうちゃんは、
夕方の電車で帰ると言っていた。

余計な気を遣わせることになるかもと思い、
駅に迎えに行くとは言わなかったけれど、
ぼくは、迎えに行った。

ところが、彼女は、帰って来なかった。
一ノ関の駅は、改札がひとつしかないから、
帰って来れば必ずわかるのだ。

ぼくは、電車の時間をメモすると、
(確か、1時間に1本ぐらいだったと思う)
時間が来るたびに、駅に迎えにいった。

でも、帰って来ない。

9時になり10時になり、
どんどん時間は遅くなり、
それでも改札を通るふうちゃんを
見つけることは出来なかった。

そのうち、夏の夕立のような
強い雨が降って来た。

でも、そんなことはお構いなし。
(ぼくは傘を使わない男だ)

びしょ濡れになりながら、
駅と自分の下宿の間を
ミニちゃりで、
何度も何度も往復した。

そして、もうすぐ終電というとき、
ぼくは、ふと、ふうちゃんが
何か別の手段を使って、
下宿に戻っているような気がした。

あのふうちゃんが、
こんなに遅くなるまで、
帰って来ないわけがない。

そう思ったのだ。

そう思った途端、
ぼくは、終電の時間を待ちきれず、
彼女の下宿まで、
ダッシュで走った。

だが、彼女の部屋は真っ暗のまま。

う、何か、また失敗した!と思ったぼくは、
そのまま、また、ダッシュで
駅に戻った。

何か、取り返しの付かないことを
してしまったような気分のまま、
終電が到着する時間には、間に合わず、
それでも、必死で、ベダルをこぎ、
駅に向かっている途中、

対向車線を
一台のタクシーが走って来た。

そのとき、
そのタクシーには、
ふうちゃんが乗っている、
と確信したから不思議だ。

すれ違いざまに、後ろを振り返ると、
タクシーの後部座席には、
ふうちゃんと思われる女性が
乗っていたのが見えた。

ただ、夜中だし、
結構な雨が降っていたので、
はっきりと確認は出来なかった。

それを確かめるように、
ふうちゃんの下宿までいくと
さっき真っ暗だった部屋は、
明るくなっていた。


イメージでは、

電車が到着して数分後、
改札からふうちゃんが出て来て、
ぼくの姿を見つけるなり
「あ、来てくれたの!?」
って言いながら嬉しそうな顔があり
「いや、近くまで来たから」
なんて、クールに?答えるぼくがいた。

しかし、そんなイメージは
まったくの夢想に終わってしまった。

しかも、状況は一変してしまった気もした。

翌日、ふうちゃんとどんな会話をすればいいのか、
わからなくなってしまったと思いながら、
ぼくは、その日の夜を終えた。

もちろん、ただ、帰りが遅くなっただけで、
心配することは何もない、とも考えられる。

けれど、あのときのぼくは、
そうではないことを、感じていた。

だから、とても深く辛い気持ちで、
寝たような記憶がある。


そして翌日。

ぼくの直感は、的中していた。

彼女の態度が、
全く変わってしまっていたのだ。

気のせいではない。

明らかに
いつもと違っていた。

ぼくを避けているように感じた。
(実際に、避けていた。)

ふうちゃんは、
ぼくの知っているふうちゃんでは
なくなっていた。

ぼくの知らない
ふうちゃんになっていた。

ふうちゃんは、言葉で示す代わりに、
態度で示したのだ。

明らかに、状況は、
ぼくとふうちゃんとの関係が、
終わったことを示していた。

そんなわけで、
映画のように始まったぼくらの恋は、
一ヶ月もたなかったのである。

彼女が甘えてお願いした
体育祭の約束も、
夢の彼方に消えてしまった。


もしも、野球の組み合わせが
違っていたら?

もしも、終電になるまで待って、
ふうちゃんを改札で迎えることが出来たら?


いろいろと考えるけれど、
それは、やはり想像でしかない。

野球の組み合わせが
違っていたとしても、
改札で迎えることが
出来たとしても、
同じ結果になったようにも思える。

そして、今となっては、
それは、どうでもいいことだ。

高3の夏、磐井川の堤防、
落としたバッグに突然のキス、
高校野球、盛岡、一関、
夜の雨、駅の改札、
お互いの下宿、
よく行った喫茶店

どれもみな、いい思い出。

そんな思い出のひとつひとつは、
普段は忘れているけれど、
例えば、暑い夏の日に、
高校野球の話を聞いたりすると、
急に、あの時の県営球場のスタンドに戻ったり、
雨の中を必死で走る自分に戻ったりする。

ところで、

その後のふうちゃんとの仲だけど、

実は、失恋した野球の日から一ヶ月後、
仲が少しだけ、復活するのである。

彼女としてではなく、
特別な友達として?かな。

そのときは、
なぜ、そういうことになったのか
覚えていないんだけど、

ぼくの親友と親友の彼女とぼくで、
彼女の家に泊まりに行ったのだ。

泊まりに行ったぐらいだから、
仲良しな関係に戻ったのだと思う。
(この話は、どっかで書いた気がする。)

それから、上京した後、
20代になってからの話だけど、
遊びに行った新島で、
なんと偶然に、
同じ民宿の隣の部屋だったり。

東京でも何度か会いながら、
20代中盤までは
ちょっぴり数奇な運命が続く
2人だったんだけど、
今では、もう連絡も、
途絶えてしまった。

どうしているのやら。

彼女の実家は、
引っ越したと聞いているけれど、
ぼくが泊まりに行ったときの彼女の実家は、
大震災の津波で流されてしまっている。

果たして、今でも、
無事でいるのだろうか?

もしも、今度会うことが出来たら、
あの野球の日の後の心境を
ゆっくりと聞いてみたい。

多分、元彼と会った結果、
彼女の中の想いがいっぱいになって、
ぼくを思うスペースが
なくなったのだ、と思うけど、
実際に、聞いてみたい。

もちろん、想い出話として。
責めるつもりなんて全然ないし。

あ、もちろん、
恋を復活させるためでもなく(笑)


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